新築を建てる時に、物件を綺麗に掃除してお客様に引き渡しをするのが、建築クリーニング屋さんのお仕事ですが、引き渡しまでには様々な工程があります。今回は筆者が実際に行っている仕事内容に関して、簡単に説明しようと思います。
Contents
新築美装の仕事と言っても、建築の段階によって作業内容は変わる
筆者が実際に行っている作業内容
- 躯体サッシクリーニング
- 外部クリーニング
- 本クリーニング
- 二回目クリーニング
- 再クリーニング
- リフォーム後クリーニング
仕事内容を簡単に説明します。
躯体サッシクリーニング
躯体とはまだ建物の中身ができる前の、枠組みと鉄骨、窓だけの状態です。
鉄骨には壁面を施工した時の壁の粉や、コンクリートやモルタルが雨にさらされた時に流れ出る、「アク」などが付きます。
窓ガラスなどのサッシもアクや汚れがついています。
物件が躯体の状態でも、お客様による見学会などがあり、この状態では汚らしいので、美装工が綺麗にしてあげる仕事です。
外部クリーニング
窓ガラスにも色々な種類がありますが、開閉のできない高い箇所にあるFIX窓(埋め込み窓)の外側などは、足場が外れてしまうと、掃除する事が難しくなります。また、建物の外壁についている汚れ落とし、庇上に貼ってあるビニール養生の回収なども、足場があるうちでないとできません。
これらの作業も、美装クリーニング屋さんのお仕事の範疇です。
本クリーニング
新築美装屋さんのメインの仕事です。
内装などがほぼ出来上がった段階で、一度現場を綺麗にしないと、どこに傷や汚れがあるのか監督やハウスメーカーの人たちが確認することができません。それほど、施工直後の現場は汚れています。
その状態の現場を、様々な道具を使って綺麗にするのが、新築美装屋さんの仕事です。
一番大変ですが、誰かがやらなくはならない、建築工程における重要な仕事です。
二回目クリーニング
本クリーニング後、追加作業、各種補修作業、工務店やハウスメーカー、お客様によるチェックで再度清掃が必要な箇所などの指摘が入ります。指摘箇所を再クリーニングし、全体を軽清掃後、お客様に引き渡しをする、最後の工程です。状況によって、三回目、四回目のクリーニングがある場合もあります。
再クリーニング
二回目クリーニングと内容はほぼ同じですが、建売や何らかの理由があり、引き渡しが遅れてしまった場合、建物全体の汚れが増えてしまったりします。窓ガラスを含め、全体をもう一度清掃し、見直す作業です。
リフォーム後クリーニング
美装屋さんの仕事は、新築だけに限らず、リフォーム後の清掃などもたまにあります。
作業内容な本クリーニングと基本的に同じですが、リフォームの場合、既存の窓ガラスや建具などは再利用の場合が多いので、特に古い窓ガラスの清掃は、新築状態よりは汚れがきつく、少し骨が折れます。
以上が、筆者が普段行っている作業内容の概略です。
新築物件の建築時に美装工は必ず必要な仕事であり、地味で目立たず、縁の下の力持ち的な仕事ですが、誰かがやらなくてはならない仕事ですし、現場が綺麗な状態になるとお客様も喜んでくださいます。
まとめ:新築美装屋さんの仕事は、新築時の清掃に関する、ほぼ全てを請け負います。
新築を注文したお客様は、物件の完成を今か今かと待ち望んでいらっしゃいます。「自分の家」だと思って、丁寧に清掃することが、良い仕事につながります。また、清掃が行き届いていることで、大勢の職人さん、現場監督、工務店の方、ハウスメーカーの方、多くの方の努力をさらに光らせることができます。
新築美装工は現場における、清掃のプロフェッショナルなのです😀